茶色い大地に藍色の空。
黄色い星がばらまかれている。
軽い電子音とともに
宇宙船が着陸する。
銀色の船体と緑色に輝く丸い窓。
ゆっくりと宇宙船の入口が下りる。
そこにいるのは宇宙人。
歩く姿がまるでスキップでもしているみたいに
とび跳ねながら地面に降り立つ。
何も予想外のことなんて起きない
なんでもない日常。
人間たちはその宇宙人を見て
あまりにもステレオタイプな姿に
皆がっかりするばかりだった。
誰も彼に興味を示さないし、
何もあたえてくれなかった。
ときどきテレビCMのディレクターが出演の依頼に来たが、
その誰もが呆れた顔をして去って行った。
祖国の星では冒険家の英雄だった。
その星の山はすべて彼の足によって登られたし、
すべての海は開拓された。
新たなステージを求めて宇宙へと旅立つとき、
笑顔に涙を浮かべた顔のみんなに見送られた。
彼がもう戻らないことをみんな知っていた。
宇宙船には帰りの燃料なんて入っていない。
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