スクランブル交差点を抜けて、
薄暗い路地に入った。
大通りに店を構えるレストランの華やかなBGMも
裏通りでは皿洗いの騒音に変わった
大きな白いごみ袋の脇には
野良ネコのための汚れた皿が落ちている。
どんな野良ネコかな
野良ネコは何をたべたのかな
そこを通り抜けると
また大きな通りに出た
たまにはこんな道を通るのも素敵だなと思う。
今度この道を通るときには
野良ネコの食事を見ることができるかな
でもあしたは
この道はきっと通らない
そんなことは忘れて
いつも通りの大きな道を歩くだろう。
すぐに日が暮れてしまう冬の夕方は
ろくに前も見えないから
道に落ちている黒いガムの塊を数えながら
前から来る人をよけて進むゲーム。
たまに上をに向いて
鳥のシルエットを撃ち落とすシューティングゲーム。
革の鞄から伸びたiPodのコード耳にさして
茶色のタイルだけを踏んで歩くアクションゲーム。
なんてつまらない。
こんなことなら布団から出なければよかった。
直立の姿勢の運命を嘆き悲しみながら
コンサートのフィナーレのように
大喝采の拍手は起きるのだろうか
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