
なんでもいい気分
自分は
自画像を描くくらい
正直な人間なんだっけ?
明日も頑張ろう
なんていう言葉は
まったく頭に浮かんでこない
この気分が明日には消えているように
たぶん消えているだろう
今だって
なんでもいい気分なんて
自分は本当に思っているのか
疑わしい
疑わしい
なんていう言葉だって
普段の言葉づかいの中には
ほとんど出てこない
不正直な言葉なんじゃないか
頭の中のことを
そのまま出せれば
もう少し
自分が正直ものだって
自信がわくんだろうけど
頭の中のことを
整理して
言葉にして
文章にして
キーボードを打って
画面を見て
自分が打った文章を見て
打ち間違いがないか確認して
ここは改行したほうが効果的じゃないか
とか考えて
どんどん頭の中のこととかけ離れていくような気がする
頭の中のことは
なめらかで
弾力のあるしなやかなイメージ
文章にしていくと
カクカクしてきて
かっこつけてくる
絵もそうか
ここはこんな印象を与えたいから
ここは灰色にして
画面の中にはもう少し端に寄せて
ここは筆後を残して
キャンバスの地を残して
とかいろいろ
どんどんかっこつけてく
もともと頭の中のことを
形に残したいと思って絵を描くのに
なんで自分は
形にしていくことを
不正直に思うんだろう
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